勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録

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イベント記録

TVアニメ『勇者刑に処す』
ジャパンプレミアイベント記録を公開

原作・ロケット商会先生/原作イラスト・めふぃすと先生による小説『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』(電撃の新文芸/KADOKAWA刊)。2026年1月より放送開始となる本作のTVアニメのジャパンプレミア上映会が、2025年9月6日(土)に新宿ピカデリーで開催。

今回のイベントでは、初回60分の拡大スペシャルと告知されている本作の第1話を先んじて楽しめました。また、上映後には出演声優陣5名によるトークショーも実施され、第1話の名場面についてやアフレコの裏話など、様々な話題で盛り上がりました。

なお、上映後のトークとなったので一部ネタバレが含まれる場合があります。放送開始までネタバレを踏みたくないという方はご注意を。

出演者


ザイロ・フォルバーツ役:
阿座上洋平さん
テオリッタ役:
飯塚麻結さん
パトーシェ・キヴィア役:
石上静香さん
ドッタ・ルズラス役:
堀江瞬さん
ベネティム・レオプール役:
土岐隼一さん

劇場版と見紛うハイクオリティさに声優陣も興奮

劇場版と見紛うような凄まじいクオリティの第1話の上映が終了したところで声優陣が登壇し、阿座上さんから順番に来場者のみなさんへひとことずつご挨拶。

その後、上映されたばかりの第1話について感想を求めると会場から拍手が巻き起こり、評判は上々な様子でした。声優陣も二階席でご覧になられていたようで、ひとりずつ感想を伺っていくことに。

阿座上さんは本作のTVアニメとは思えないようなハイクオリティさに触れました。
また、オード・ゴギーといった作中に登場する魔王について声優陣が盛り上がる場面も。
本作の世界観では、オード・ゴギーのような“魔王”によって誘発される“魔王現象”によって生物が異形の姿に変化させられてしまうようで、第1話でもグロテスクな姿になった動物や虫の姿をみることができました。

そんなグロテスクさとは裏腹に、テオリッタの登場シーンは非常に煌びやかなものになっていました。

飯塚さんは「アフレコ時は色がついていなかったので気づかなかったが、映像を見たら棺の中で眠るテオリッタが結晶のようなもので包まれて封じられていることがわかって驚いた」とのこと。

作品の第一印象やオーディション時のエピソードが話題に上る場面も。阿座上さんはコミカライズから作品に触れたそうですが、アニメでは非常に重い展開が続いており、原作との雰囲気の違いに驚いたとのこと。収録ではどこまでシリアスに、シビアにお芝居するべきなのかを考えていたそうです。

石上さんはコミカライズだとまだパトーシェの活躍があまり見られないことから、原作からチェック。

また、その話の流れでオーディションはドッタとまだ公開前のキャラクターを加えた3人ほど受けたことを明かしてくれました。

土岐さんは原作、コミカライズの順でチェックされたそう。その結果、コミカルなコミカライズと重厚感の漂う小説など、受け取り方次第で作品の印象が人によって変わってくるのではないかと感じたそう。

アニメではどんな雰囲気になるのかと思いつつ、実際の収録では最初、ベネティムをコミカルに演じたとのこと。すると、もう少し緊張感がほしい、裏がありそうな雰囲気を無くしてほしいとのディレクションがあり、スタッフ陣のキャラクターへの解像度の高さを感じられたのだとか。

名前のない兵士たちの収録も別で実施された!?

石上さんは叫ぶと声が高くなることを気にしていたら、構わないので思いっきり叫んでほしいとのディレクションがあったことを明かしました。すると、阿座上さんが普段の石上さんの声とパトーシェの声とのギャップに「声優って凄いと感じた」と発言。

対する石上さんもザイロのアクションシーンの声の出し方が上手だと思っていたのだとか。阿座上さんは同じトーンにならないよう、ザイロの攻撃のタイミングや身体の捻り方などに応じて声での表現を変えていたとのこと。

そんな話の末に、阿座上さん&石上さんのおふたりが揃って「声優って凄い」と発言する場面があり、会場に和やかな雰囲気が漂いました。

声優陣が第1話で気に入っているシーンを語っていく場面も。阿座上さんはこの作品は様々なキャラクターが一人称になるシーンがあるという点に触れ、メインキャラクターだけでなくただやられるだけの兵士までもがピックアップされ、その死に様に注目させるようになっているところが印象的だったそうです。

その流れから土岐さんが、棺が開かれるシーンでは棺で眠っているテオリッタの視点なのか、ザイロの声がこもって聞こえるシーンがあると発言。そういった台詞のみならず、本作では劇伴などの“音”の部分もこだわられており、今後もそういった部分は注目すべきポイントになりそうです。

収録での苦労話も飛び出すと、ザイロやパトーシェは町や地域など作中の設定を説明する役になることがあり、阿座上さん&石上さんはこの作品ならではの言葉のイントネーションや読み方を確認していったことが明らかに。

設定が練られているものの、それを「この世界は……」と説明するのではなく、本作では上手にキャラクターの台詞に散りばめられているそうです。阿座上さんは物語の巧みさに舌を巻いた様子でしたが、喋ったことのない言葉のイントネーションを考えながらお芝居するのは難しいかもしれないとも。

第1話以降、どんな部分に注目して欲しいかも話題に。よくピックアップされていたのが、これから登場するキャラクターたちについてでした。キャラクターが増えていくごとに、より賑やかな雰囲気になっていくそうなので、今後の展開にも注目です。

新たなキービジュアルなど新情報を告知していき、そろそろイベント終了の時間が近づいてきました。

最後に阿座上さんは、第1話のクオリティの高さに圧倒されたものの、役者としてはそれで感動して満足してしまってはダメだなと一言。

現場で作業しているスタッフ陣がおられることはもちろん、自分たちもまだやらなければならないことがあるとして、今回の来場者のみなさんの反応を糧にこの先も作品のために何ができるのかを考えたいと意気込みを語ってくれました。

とてつもないクオリティとなっていたTVアニメ『勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録』。その第1話が見られる2026年1月まで今しばらく、原作小説やコミカライズで作品の世界観を楽しみつつ期待に胸を膨らませておきましょう!